ガラケーを使うのは恥なのか

私の母親は昔からずっとガラケーを使い続けていた。
もし仮に母がスマホに買い替えたら、家族でLINEが出来たりして便利かもなぁ…と思いつつも、今更スマホを使いこなすことが出来るとは到底思えなかったので、こちらからは特にスマホを勧めようとも思っていなかったのだけれど。

しかしそんな母が、突然スマホに買い替えたという報告を受けて非常に驚いた。
具体的な経緯を聞くと、自分は今までガラケーを使っていたのだけれど、電車に乗っていると周りの人間は皆スマホを使っているのを見て、自分だけがガラケーを使っているのが恥ずかしいと感じるようになり、隠れてガラケーを使うようになり、結果スマホに乗り換えたくなったらしい。
そして案の定、スマホに乗り換えたはいいものの使いこなせなくて色々なトラブルに遭遇し、そのおかげで拗ねてしまったので助けてくれ…という、母と同居している妹からのSOSラインで初めて経緯を知ったという有様。

…もうね、バカかと、アホかと。

ツッコミどころが多すぎて何から言及したらいいのか悩むところだが、まずは70過ぎた母親が「ガラケーを使うのが恥ずかしい」という感情が芽生えたこと自体が完全に想定外だった。
母はずっと田舎暮らしで、それまでは何の疑問もなくガラケーを使っていたのだけれど、諸般の事情で今年から上京して妹と同居することになり、そこで初めて都会の人たちの暮らしぶりを目の当たりにしたからという事らしい。

確かに昨今ガラケーを使う人は減っているかも知れないけれど、今でもガラケーを使い続けている人はある程度いるので、本来であれば恥じる必要などないはずである。しかし例えば電車内では通話が禁じられているので、必然的にスマホをいじっている人を見かける比率が多くなり、そのため誰もがスマホを使っていると勘違いしてしまったのではないかと想像する。

まぁ百歩譲って、そこまでの考えに至るのは理解できなくもない。
しかしだからといって、いきなりスマホに乗り換えて使いこなせると思ってしまう、その根拠のない自信はどこから出てきたのだろう。そもそも今まで使ってきたガラケーだって、私がわざわざ入力方法をレクチャーしてやっと使えるようになったのに!

…というか、スマホに乗り換えたいなら事前に一言相談して欲しかった。私が以前使っていたiPhone6が余っているので、それにMVNOのSIMを刺してガラケーと2台持ちするのがベストだったはず。スマホが使いこなせないからと言って、今更ガラケーに戻したいとか言われても遅いよ!

百歩譲ってiPhoneを使うならまだしも、機械に疎い人がいきなりAndroidを使い始めるとか、無謀にも程がある。
※今の御時世、iPhoneAndroidは大きな違いはないよというツッコミが入る前に言及しておくと、初心者であればあるほど、ほんの小さな段差でも躓きがちである。普段からスマホを使いこなしている人にはそれが分からんのですよ。

そんなインシデントがあり、母と同居している妹もほとほと疲れ果てたというエマージェンシーを受けて、仕方なくヘルプすべく母の元に出向いた。
まずは文字が小さくて見えないというので、設定で文字を最大に設定した。これでまずは表示に関しては解決。
後は文字入力が出来るようになれば万事解決。もし仮にフリック入力が難しくても、別の方法もあるのでそっちで慣れれば…と思っていたのだけれど、いざ試してみると実質的には困難であることが初めて分かった。

フリック入力とは別にトグル入力というものがあり、これを使えば従来のガラケーに近い操作で入力ではないか?と期待していたのだけれど、いざ使ってみたらこれが本当に使いづらい。スマホを使い慣れている私ですら厳しい。
具体的に何が無理かというと、ガラケー同様キーを連打すれば文字が切り替わっていくのだけれど、ある程度速い速度で連打する必要がある。少しでも遅れてしまうと、次の文字にフォーカスが移ってしまう。ゆっくりボタンを打つ老人には無理。連打の速度を変更する設定も見つからない。
また、タッチパネルの入力が無理なら、最悪マイクを使った音声入力もあるではないか…と思ったのだけれど、これも認識があまり良くなく、とても使い勝手が悪い。
結局、無理してでもフリック入力に慣れてもらうしか無いという結論に達した。

そして更に、LINEを使おうとして様々なトラブル発生。まずLINEをインストールした時点で、電話帳に登録されていた人全員に通知が行ってしまい、交流したくない人にまでLINEを使っていることが知られてしまったとの事で、非常に怒っていたのだけれど…。これに関してはその時私はその場にいなかったし、後の祭りとしか言いようがない。LINEを立ち上げる前に、そのような惨劇を防ぐような設定は出来なかったのか?とか今更言われても、知らんがなとしか言いようがない。そもそもLINEにそんな親切な設定があるとも思えないし。

まぁ過ぎたことは仕方ないとして、次にハマったのが「メッセージを送信するのに、どこを操作したら良いのか分からない」という壁があった。普段使い慣れている人から見れば、メッセージを入力するための枠があるのでそこをタップすればいいと理解しているが、年を取って目が悪い人にとっては、この枠を認識すること自体が困難であることに今回初めて気がついた。今時流行り?のフラットデザイン()とやらの影響か、メッセージボックスの境界線が非常に薄い。このデザインを作った人は普段からスマホを使い慣れていて、そんな疑問など頭の片隅にすら浮かばなかったのであろう。

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トグル入力にしろLINEの実装にしろ、今回の経験で自分が使い慣れているものでも、人によっては必ずしもそうではないことを知ることが出来て、そういう意味では勉強にはなった。たまにはこういう視点を持つのも大事…かも。

【本】キラキラで豪華なイラストを描きたい

ここ最近仕事もプライベートも忙しくて、なかなか絵を描く余裕もなかったのだけれど、教本やポーズブックなどは時々買っている。

キラキラで豪華なイラストを描きたい

キラキラで豪華なイラストを描きたい

 

 今回買ったこの本は、なかなか面白かった。
まず前提として、この本は完全な初心者向けではない。絵を完成させるまでの工程は一応一通り解説されているけれど、細かい説明は省かれている。ある程度絵を描いたことがある人が、主にエフェクトを書き足すことによってワンステップ見栄えを良くしたいという人向けだと思った。初心者レベルをうろうろしている私にはありがたい。

この本がユニークなのは、絵を描くための技術を説明するだけではなく、仕事として絵を発注された時のクライアントとのやり取りが書かれている。
私自身は仕事として絵を発注するほどの技術は持ち合わせていないが。逆に自分が自主制作でゲームを作る機会があれば絵を発注したいなぁ…と漠然と思っていたので、そういう意味では興味深く、参考になった。

もし仮に私がプロにイラストを発注したとして、相場はどのぐらいになるのか気になる。普通に考えると作家のネームバリューや作業時間に比例するのだろうけど。

この本での作例はソシャゲの最高ランクのクオリティという想定なので、やはり単価も高くなるのであろう。ちなみに私も昔仕事でカードゲームの開発に関わったことがあり、当時はまだ今のようなソシャゲが存在しない時代だったのだけれど、その時の単価はこの本に書かれている値段よりももっと高かったと記憶している。まぁ、カードゲームにおいて絵のクオリティはそのまま製品価値に直結するので、単価が高くなるのは必然であろう。今時高収益をあげているソシャゲのイラストの単価はさぞかし高いのだろうなぁ…?

けものフレンズの服に関する考察

けものフレンズ9話にて、フレンズが自分の服が着脱可能であることを初めて知ったという話を観た感想。
サーバルちゃんが服を脱げることを知らなかったとすると、新たな疑問が出てくる。
「じゃあ今まで、トイレはどうしてたの?」
これに関して、いくつかの仮説が考えられる。

(1)元々下着を付けていない説

(2)そもそも排泄する必要がない説

※他にもいくつか考えられる説はあるが、どれも下世話になってしまうので割愛

1に関しては、スカートじゃないフレンズもいるので多分違うのであろう。
となると、ドラえもんと同様に、食べたものは全て体内で消化・消滅させてしまうような器官を持っているのではないかと推察する。

そもそも今までずっと観ていて疑問に思っていたことがあった。サーバルとかばんが旅している間、着替えの服とかどうしているんだろう?と。まぁアニメなのでそのへんの描写は省略していると解釈することも出来るけど、9話を観てから別の考察も出来る。
服を着替えたり洗濯する必要もなく、服もフレンズの体の一部であったと考えると、フレンズの服も実は体の一部で、新陳代謝をすることによって常に汚れを排除する仕組みを持つ生命体なのではないかと。

動物の体毛が常に生え変わるのと同じように、フレンズの服も常に表面が剥がれ落ち、内部から新しく製造されることにより、常に清潔を保っているのではないかと。一見服に見えて実は細かい毛の集合で出来ているのか、もしくはナノマシン的な細胞の集合体ではないかと考えることも出来る。多少傷がついたぐらいでは、自然に修復される機能があるかもしれない。

更に疑問なのが、仮に脱いだ服をなくしてしまったら、その後どうなってしまうのか。その後ずっと服無しで過ごさなければならないのか、もしくは新たな服が生えて(?)くるのかも知れないと考えると面白い。

こんな感じで、一見ゆるふわな作風に見えて、実はいくらでも深読みが出来るところが人気の秘密なのだろう。個人的には「マッドマックス~怒りのデスロード」に通じるものを感じる。マッドマックスも一見ハッピーエンドに見えるけど、その後の世界を想像するとあの女たちが(それまでイモータンジョー様によって完璧に管理されていた)砦の運営ができるとも思えず、遠からず砦が崩壊したんじゃないかとか、もしくはフェリオサがイモータンジョー的な暴君になって更にひどい圧政が敷かれたんじゃないかとか、色々想像がはかどる。

この記事の「監督のたつき君は『毒を抜いたものになる』と言っています」に対して、「安心して最後まで観られるね」とか言っている人がいるけど、とんでもない誤解である。「毒を抜いたものになる」と言っているということは、毒を抜く必要があるほどのダークな設定が隠されているということだろう。
9話までに明かされた情報を見る限りでも、「乾巧は実はオルフェノクだった」みたいな事実がほのめかされていて、今後の展開も楽しみである。

 

ようこそジャパリパークへ

ようこそジャパリパークへ

 

 

けものフレンズ≒マッドマックス説

つい先日、私が所属する会社のセクションでの飲み会が開催された。セクション単位での飲み会の開催は大変珍しく、私が記憶する限りでは過去4~5年ぐらい開催された記憶がない。セクションに所属している人達の大半が飲み会をあまり好きではないとか、私自身はお酒が嫌いじゃなくて毎晩飲んでいるけれど職場の人達と飲みたいとは思わないと(互いに思っている)か、まぁ色々事情はあると思われる。
それはさておき、その飲み会でたまたま最近流行っているらしい(?)けものフレンズの話題が出たので、私の意見として以前から思っていた「一見何も考えずに楽しめるように見えつつ、実は世界観などいくらでも深読みできるという点において、実質的にマッドマックス~怒りのデスロードと同じ構造である」という話をした。
(いい大人が飲み会でする話なのかよというツッコミには応じない)

私は最近Twitterをほぼ見ていないのでブームのほどはあまり知らないけれど、どうやら一部で流行っているらしいということはかろうじて知っている。個人的には、「てさぐれ!部活もの」と同じスタッフが担当していることを、ダテコー元監督のツイートで初めて知って興味を持った。

 言われてみれば確かに、CGがてさぐれっぽい!
しかし全般的に、絵的にてさぐれより豪華な気がする。元々ソシャゲが原作だから予算が潤沢なのか、もしくはノウハウが蓄積されたおかげなのか…。

個人的には絵的によく出来ているとは思うのだけれど、唯一疑問に思うことがある。おそらく既存のアニメーションと同様に秒間8コマ程度に抑えているように見えるのだけれど、フルCGのアニメでわざわざリミテッドアニメに合わせる必要あるの?そのせいで動きがチープに見えてしまっているような気がするのだが。
秒間30フレームでぬるぬる動かすことも可能だと思うのだけれど、仮にそのようにしたらゲームのイベントシーンっぽく見えてしまうことを懸念しているのだろうか…?似たようなCGアニメの例では、たとえば「RWBY」なんかはちゃんとフルフレームで動かしてて、特に違和感はないと思うのだけれど。


RWBY - Season 1/Volume 1 all episode movie edition - sub ITA

たつき監督の判断かもしれないが、個人的にはフレーム数を減らすことによってチープに見えてしまい、デメリットのほうが大きいと感じる。

世間一般的には「観るとIQが下がる」みたいな意見があるのだけれど、個人的にはそんな感じは一切なく、彼女たちが生きている世界を色々想像して、怖さと哀愁しか感じない。人類滅亡後の世界を描いたSFが好きな人が食いつくのは当然だと思った。

同じヤオヨロズ制作で近い(?)世界観を持った作品として、直球表題ロボットアニメを個人的には勧めたい。
現在から8000年後、人類が滅亡してロボットが戦争を繰り返す未来で、非戦闘用ロボット3体が戦争を止めるべく試行錯誤するSFアニメである。タイトルで捻り過ぎたりとか色々理由があって当時はあまり話題にならなかったが、個人的には「*ハロー、プラネット。」のPVで泣けるような人類滅亡後の世界が好きな人はハマれる名作だと思う。少なくとも最終話はガチSFだった。TV放送されたオチがないバージョンと、ネット配信&円盤収録のオチがあるバージョンがあるが、個人的にはオチがない方が好き。

直球表題ロボットアニメ『サイシュウワ』RobotAnime:12.22 アニメ/動画 - ニコニコ動画

ビジネスモデルとしては、Blu-rayが低価格で書籍流通されることも興味深い。
おそらく、原作のソシャゲの宣伝が主目的で円盤の売上はあまり期待していなかった故の施策だとは思うのだが、ソシャゲがアニメ開始前に終了し、かつアニメが今ブレイクすることは誰も予想出来なかったんだろうなぁ…と思うと感慨深い。
アニメでは一瞬しか出ないモブキャラなんかもちゃんとモデリングされているあたり、制作当時はソシャゲの宣伝目的として相応の予算が出ていたんだろうなぁ…などと想像できて、アニメ本編と合わせて色々考察できるのが楽しい。
私もいずれ、動物園でサーバルキャットに群がるオタクさんたちを観察したくて、東武動物公園に行きたいなぁと思っている。

 

 

pixivのタグハラスメント

私のような大して画力のない初心者でも、pixivに絵をアップロードすると、誰かが評価やブックマークしてくれたりして励みになる。
それ自体は大変ありがたいとは思うのだけれど…。

はてなと同様、pixivでブックマークするときは個別にタグを指定することが可能なのだけれど、たまに意味不明なタグが付けられることがある。
例えばこんなの。

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「SSEC-P一般参加者」とは何ぞ?と思い、タグを付けた人のプロフィールを見に行ったら、こんな記述があった。

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「パーティーなのだ!」じゃねぇよ。

まぁ個人の勝手な妄想だから気にする必要はないのかもしれないけれど、自分が描いたオリジナルキャラクタが、いつのまにか謎のパーティーに参加させられていると思うと、正直微妙な気持ちにはなる。
さらにムカつくことに、このSSEC-Pとやらは一般参加者とAクラスというランク付けがされているらしい(笑)。

このあたりの感覚は人によりきりかも知れないけど、自分が描いたキャラクターはある意味自分の子供のようなものだと思っている人だったら、こんなタグを付けられたら精神的に結構なダメージを受けるのではなかろうか。

場合と相手によってはセクハラと認定されても不思議ではない案件のような気がするのだけれど、アカウントをBANされていないところから想像するに、pixivはそういう人でも許容する懐の深い場所だということなのだろう。

…まぁ確かに、pixivはいろいろな意味で懐が深いとは思う。たとえば、最低限の修正だけでも施されていれば許容されるところとか。


私自身の感想としては、そこまでは怒ってはいないのだけれど、幽遊白書で暗黒武術会に強制的に招待された浦飯幽助を思い出した。

 

 

Amazonプライムビデオで特救指令ソルブレインを観よう

特救指令ソルブレイン」は1991~2年に放送された特撮ヒーロー番組で、宇宙刑事ギャバンから始まったメタルヒーローシリーズの第10作品目にあたる。
個人的には、宇宙刑事3部作をはじめとしてメタルヒーローはどれも好きなのだけれど、個人的に一番好きなのがソルブレインである。以前からDVDは購入済みだったのだけれど、最近Amazonプライムで見放題に追加されたので、従来より多くの人が観ることができるようになったのは大変喜ばしい。

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ソルブレインが好きな理由は、個人的に好きな要素がたくさん詰まって構成されているから。具体的には、ソルブレインは特撮ヒーロー番組であると同時に、刑事ドラマでもあり、SFドラマでもある。

刑事ドラマと言っても色々あるが、古いものだと「太陽にほえろ!」や「西部警察」のようなアクション重視のものや、「特捜最前線」「はぐれ刑事純情派」など地味なものがある。
個人的には後者のような、地道に捜査を積み重ねたり、犯人の心情や犯行の動機を丁寧に描くタイプの刑事ドラマが大好きで、ソルブレインも後者の傾向が強い。
特撮番組に限ったことではないのだが、主人公が魅力的に描かれるためには悪役の描写も同じぐらい重要である。悪人はなぜ悪なのか、何故犯罪を犯す(もしくは犯さざるを得なかった)のか、そのあたりがしっかり描かれていないと、ヒーローが何のために戦っているのか分からなくなってしまうと思う。(あくまで個人的にではあるが、このあたりの描写に関して、近年の仮面ライダーには少しだけ不満がある…)

SFドラマ要素に関しては、近未来において高度に発達した科学技術が悪用されることにより発生しうる犯罪や災害を描いている。
(放送当時は1991年、劇中の設定は2000年ごろ)
現代から見ると既に過去の世界ではあるが、バーチャルリアリティ、自動運転車、サプリメントによる副作用など、今の時代でも身近な技術が登場する。今の現実と照らし合わせて比較してみるのも一興であろう。

以下、未見の人のために、個人的におすすめの回をいくつかピックアップして紹介する。
(あらすじ/劇中のセリフ/個人的所感)

 1話「東京上空SOS」

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東京上空に謎の飛行物体が出現。街を破壊し、人間を襲い始めた。
調査の結果、飛行物体は稲垣博士によって造られた疑似頭脳「A320」によって操られていることが判明した。
成長して自我を持ったA320は、自身が完全な存在となるために、稲垣博士の息子の体を生贄として差し出すよう要求する。

貴様に何が分かる!?
一夫は科学の進歩のために犠牲になったんだ…!

東映特撮番組の1話はパイロット版を兼ねているため、通常の回よりも潤沢な予算が投入されることが多い。
本作でも、謎の飛行物体による東京空襲や、昭和の刑事ドラマを連想させるような多数のパトカーの走行・爆発シーンなどがふんだんに登場する。
(余談だが、後番組である特捜エクシードラフトの1話では、幼稚園バスをまるごと1台崖から落として爆破しており、こちらも必見である)
本作は第1話ということもあり、話の筋はオーソドックスである。ヒーローが事件を無事解決してハッピーエンド…なのだが、こんな事件が起こったあとで、この博士親子は本当に仲良く暮らすことができるんだろうか?と疑問に感じてしまう(笑)。

6話「バクダンと落語家」

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売れない落語家・金円亭金太が誘拐された。
金太は実は大会社の一人息子で、身代金目的での誘拐だったが、母親は犯人を負け犬であると見下し、交渉を拒否。
金がどうしても必要な犯人一味は、最後の手段に出る。
犯人に罪を重ねてほしくないとの思いから、金太は犯行を阻止すべく奔走する。

生きてて辛くない人なんて一人もいないよね。

 心優しい落語家と不遇な犯人との交流や、初めて見た落語にハマるソルドーザーなど、笑いと涙が適度にミックスされており、(バッドエンドが多いソルブレインでは珍しく)後味の良いエピソードである。
落語家を演じたのは本職の落語家である三遊亭金時氏だが、氏のブログには「平成12年にはNHK朝のテレビ小説“私の青空”にて春風和夫役で役者デビュー」と書かれている。…あれ、ソルブレイン出演は黒歴史

 10話「わしら純情放火団」

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40年間勤め上げた町工場を定年退職した老人・岡田松太郎が再就職した会社「あけぼの社」。
その正体は、老人たちで結成された放火団だった。
放火で日本をもう一度焼け野原にするという社長・須藤にたきつけられ、老人たちは放火を繰り返すが…。

だからこの国をもう一度、焼け野原にしてやるんですよ!
豊かさに腐りきった若い奴らに、かつて貴方が味わったのと同じ、何もないところから国を作り上げる試練を与えてやるんです!

 レスキューポリスシリーズでは従来の特撮番組のような特定の悪の組織がなく、戦う相手が生身の人間であることも魅力の一つである。
本作では「メタリックなスーツで武装したヒーローVS竹槍と火炎瓶で武装した老人」という、他ではなかなか見られない戦いが展開され、ビジュアル的にも必見である。

本作で描かれている、強い若者が弱い老人をいじめるという構図は、今見ると時代のギャップを感じずにはいられない。
放送当時(1991年)は平成バブル景気のほぼ末期で、当時の若者は高給なアルバイトで豊かな生活ができていた。当然ながら、体力がある若者のほうが有利だった。
近年では、いくら働いても低賃金の若者VS富を蓄えたまま放さない老人みたいな対決図式で語られることがあるけれど、今だって全ての老人が裕福である訳ではないし、歳を取れば人間誰でも弱くなるのは当時も今も変わらないはずなんだけどな…。

 12話「誕生!新ドーザー」

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少女・由美の元に、事故で亡くなったはずの母親から毎晩電話がかかってきていた。
電話の主の意外な正体と、その目的は…?
危機に陥った少女を救うため、ソルドーザーは新たな姿に変形する。

お前の心はいつも一つ「人を災害から救いたい」。
それが変わらない限り、私達と同じだよ。
大切なのは、姿形じゃないんだ。心なんだ。

 本作では、ソルドーザーが初めて新形態「ドーザークローラー」に変形する。当時東映に導入されたばかりのCGシステムを使用して作られた変形シーンや、瓦礫を切り開いて活躍するドーザークローラーの特撮シーンなど見どころが多い。
番組の趣旨としては、ひらたく言ってしまうとソルドーザーの玩具販促回ではあるのだが、本作のストーリーはただの販促にはとどまらない。大切なのは姿形ではなく心という主題を軸に、最初は変形を拒むソルドーザーと事件の真相をリンクさせ、SFドラマとしても非常に魅力的な回となっている。
人によっては、ビジュアル的に一部トラウマになりそうなシーンもあるが、そんな時は前述の正木本部長の言葉を思い出して欲しい。

ソルドーザーの声を演じる加藤精三氏は、その低い声質から悪役を演じることも多い(トランスフォーマーのメガトロン様など)が、本作では珍しく、のんびり屋で心優しい正義のロボットを好演している。

 上記の作品は、DVD1~2巻にも収録されている。

特救指令ソルブレイン VOL.1 [DVD]

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特救指令ソルブレイン VOL.2【DVD】

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ポッピンQとは何だったのか

日曜に映画「ポッピンQ」を観たので、忘れないうちに感想を書いておく。
※個人的に感じたことをそのまま書いただけなので、内容はほぼ無い

今年の夏~秋ぐらいに映画を何本か観る機会があったのだが、そのとき観た予告映像の中に、明らかにタイトルからしてコケそうなものがいくつかあった。「ポッピンQとかひるね姫とか、そんなタイトルの映画をわざわざ金払って観たいと思う奴がいると本気で思ってるの?客をナメすぎなのでは?」ぐらいに当時は思っていたのだけれど。

しかしながら、ダサさとキャッチーさは時として紙一重なのもまた事実。一度気になってしまうと脳の片隅にこびりついて離れなくなってしまい…この脳内のもやもやを発散するためには実際に観るのが一番手っ取り早いと思って、わざわざ映画館に足を運んだ。そういう意味では、東映の思惑通りである。


劇場アニメ『ポッピンQ』予告映像


Twitterで既に観た人の感想を検索したり、映画館の座席がほぼガラガラだったのである程度予想はついていたのだけれど、まぁ観終わった後にも「ああ、なるほどな…」ぐらいの感想だった。
この映画が名作かどうかに関しては、観た人それぞれが判断すればいいことだと思うので、それ自体は私も言及しない。しかし、商業的に振るわなかった理由は理解できたし、そういう視点からするとエンタメ業界の片隅で暮らしている人間にとっては参考になった。

そもそも、この映画は誰に向けて作られたのだろう?
製作者インタビューや実際の内容などから察するに、おそらく実際に観てほしい対象者は10代以降の少年少女ではないかと推察する。しかしその年代に見せるにしては、主人公たちの衣装や淫獣ポッピン族などのビジュアルがあまりに幼稚過ぎる。じゃあ逆にそれ以上の年代のコアな男性視聴者…具体的に言われるところの「大きなお友達」に向けたものかというと、それも違うように思えた。少なくともビジュアル的には、彼らが喜びそうな記号が(おそらく意図的に)排除されている。
※具体的な言及は避けるが、一言で説明すると「エロさ・キャッチーさを感じさせる要素が徹底的に脱臭されている」
まぁ東映60週年記念作品という冠があって、大規模に公開される前提である作品なのだから、深夜アニメのメイン視聴者のようなニッチな層を頼るような作りにすべきではないと考えるのは当然であろう。

実際に観た人間の感想としては、上記の通り誰が観ても自分に向けられた映像じゃないと感じてしまうんじゃないのかなぁ…と思うのだけれど、それ以前に劇場に足を運んだ人が少なかったのは、やっぱタイトルの「ポッピンQ」が意味不明で理解されなかったのが最大の敗因だったんじゃないかと推察する。

あまり景気がいいとは言えない昨今、一般的な人たちは「何だかよく分からないもの」に対する財布の紐は非常に固い。特に映画に関しては、わざわざ時間を合わせて映画館まで足を運んで1800円も払ったにも関わらず、上映前に10分以上もCMを見せられた挙句、映画泥棒の疑いをかけられたうえでやっと本編を観せてやるよ!ぐらいの殿様商売なのだからなおさらである。

余談だが、映画に限らずタイトルは非常に重要である。ちょうど今妖怪ウォッチが上映されているが、レベルファイブ社長の日野晃博氏のネーミングセンスは秀逸だと思う。

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(画像引用元:イナズマイレブン誕生物語)

イナズマイレブン誕生物語 (てんとう虫コミックススペシャル)

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内容的には、全般的に上品ではあったし、ダンスシーンのCGは確かにクオリティが高かったけれど、全般的に無難な感じに見えてしまい、私自身の感想としては心を強く引かれる要素は無かったように思う。

個人的には、美味しんぼの「ラーメン戦争」の話を思い出した。競合の店につぶされそうになったラーメン屋がラーメン三銃士の力を借りて新しいラーメンを開発したけれど、味が上品すぎて結局客にウケなかったみたいな。これもやはり、東映60週年記念作品ゆえの制約なのかも知れない。

スタッフロール後の映像は意表をつかれて少し面白かった。むしろこちらが本編で、今まで本編だと思って観ていた映像はポッピンQではなくポッピン序だったのか、と。
この続きが今後実際に作られることはあるのだろうか。個人的には「真・仮面ライダー序章」を連想しつつ、映画館を後にした。

 

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