セガサターンと戦争を知らない子供たち

時の流れは早いもので、セガサターンが発売された年に生まれた人が既に成人して大卒新卒として就職しているという事実。
そりゃあ確かに、セガサターンを知らずに育った人がいても不思議はない。

かつての私は、メガドライブゲームギアスーパー32Xなどは発売日と同時に購入したのだが、セガサターンは発売日に買わなかった。
理由はいくつかあって、まず私自身当時対戦格闘ゲームのブームに乗り遅れてしまっていたので、バーチャファイターにも馴染みがなかったことが大きい。当時は、デイトナUSAの発売を機に購入を決意した。

ゲーム雑誌の発表では本体カラーがマットシルバーと言われてたけど実際の色がアレだったこととか、「史上最強の2Dゲーム機」みたいな評価をされることにもツッコミたいし、当時主流になれなかった理由についても色々語りたいことはある…のだけれど、今更言っても仕方ないし、黙っておくのが正解なのだろう。少なくとも今は。

視点を変えると、サターンのCPUはRISCだけれどパイプラインが浅いので人間がアセンブラでコードを記述することも現実的に可能だったし、開発者がVDP等のハードをある程度直接叩くことも出来たという点においては興味深かったし、個人的にはサターンの時代が一番たくさんゲームソフトを買っていた気がする。

せっかくなので、サターンで個人的に好きだったゲームのベスト5を挙げてみる。

5位:デスタンク

厳密に言うと、「西暦1999 ファラオの復活」に収録されていたおまけゲーム。
おまけと言えどあなどれない。戦車を操り5人で対戦するのは本当に熱くて盛り上がった。
戦車が飛んだり空からデカい爆弾が降ってきたりするので、今ならガルパンのゲームとしてリメイクするのもアリなんじゃないかと個人的には思う。


Death Tank Zwei (Duke Nukem) Sega Saturn

 

4位:メタルファイターMIKU

同名TVアニメのゲーム化。
まず、TVアニメ自体が非常に面白かった。今となっては魔法少女まどか☆マギカ物語シリーズで有名な新房昭之氏の初監督作品である。
TVアニメの実質的な続編となるシナリオや、臨場感があるプロレスバトルなど、ゲーム自体の出来も非常に良かった。


メタルファイターMIKU サターン版OP

3位:メタルブラック

セガサターン発売当時はちょうどゲームが2Dから3Dに移行し始めた年で、だからこそ3D機能をほぼ持っていなかったセガサターンのハード性能は微妙な存在となってしまった。
そもそも、ベースとなったシステム32にヒット作品がほとんど無かったという時点で微妙
そんなセガサターンにおいて、個人的に唯一最大の功績だったと思うのは、メタルブラックをほぼ完璧な形で移植できたことだと思う。
ゲーム性云々はさておき、独自の世界観や演出、BGMなど、いい意味で心にトラウマを残す傑作であった。


メタルブラック STAGE1・2

2位:ゲーム天国

ジャレコの同名アーケードゲームの移植版。
アーケード版はザコ敵からして硬すぎて、正直ゲームバランス的には微妙だったのだけれど、サターン版ではそのあたりが全般的に調整されていて、シューティングとしてちゃんと面白いゲームに生まれ変わった。
また、凝ったシナリオやイベントが追加されて、好きな人にとってはより感情移入できるようになった。主人公の伊藤由紀がエンディング後にゲームメーカーに就職して同名のゲームを企画するエンディングが、挿入されるセリフも含めてアツい。


ゲーム天国_カラ元気じゃないよ

ゲーム天国はアーケード版とサターン版でBGMが全く異なるが、それぞれできが良いのでサントラをお勧めしたい。セリフ入りのサターン版エンディングBGMもちゃんと入っているのがポイント高い。

 1位:アイドル雀士 スーチーパイII

個人的には、ジャレコのゲームがセガサターンのワンツーフィニッシュになってしまった。
ゲーム天国同様、細かいところまで作り込まれたキャラクターやシナリオのおかげで、強く記憶に残る作品となっている。
あと、個人的には脱衣麻雀というゲームジャンルが好き。気軽に遊び始めることが出来て、勝敗が短時間で決定して、勝つとちょっとしたご褒美がある。ゲームジャンルの一つとして非常に優れていると思うのだがいかがなものだろう。
現在ではジャンル的にほぼ死に絶えてしまったのが残念でならない。
現在のゲーム開発においては、イベントシーンなどはムービーにするか、もしくはAfterEffect等のツールで作られるのが一般的だが、当時はプログラマーが自力で動きを付けていたのだろうと思うと感慨深い。


アイドル雀士スーチーパイ2 OP