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40代で絵を描き始めても上達できる?デジタルイラストの練習方法

私がデジタルイラストをコンスタントに完成させることが出来るようになったのは今年の5月で、それから今までの約半年間で50枚程度しか描けていない超初心者ではあるのだけれど、こちらのブログに書かれていることは同意できることが多かった。

私は子供の頃から絵を描くのがそこそこ好きで、以前にも書いたとおり昔は同人誌に投稿していたこともあった。
ゲーム雑誌にもイラストを投稿していたことがあった。かつて「ゲームボーイ」という雑誌(任天堂のゲーム機ではない)があって、その雑誌は当時としては珍しくセガのゲームが取り上げられていて、採用されている絵のクオリティがあまり高くなかったという意味で穴場だった。なので、ハガキに色鉛筆で着色したイラストをよく投稿していて、確か4~5回ぐらい採用されたと思う。あの雑誌に載っているイラストで、住所が山梨県なのは全て私もしくは私の友人だと言っても過言ではない(笑)。

しかし社会人になってからは、同人活動もやめてしまい絵を描く理由がなくなってしまった。
かつては趣味でゲームを作っていたとき、絵を描くのも含めて自分一人で作るのが好きだったのだけれど、私自身は絵を描くよりもプログラマとしての適正のほうが高かったようで、仕事としてはプログラマの道に進み現在に至る。

そんな私が、今更絵を描く楽しみを再認識したきっかけになったのが、去年スプラトゥーンにハマった事だった。
スプラトゥーンの面白さについては今更語るまでもないけれど、このゲームには対戦以外にも「タッチパネルで絵を描いて投稿できる」という要素がある。投稿した絵を他人が見て「いいね」を付けてくれるのが快感で、対戦以上に楽しんでいた時期があった。

しかし残念なことに、任天堂ならではの残念な要素もあった。どうやら私が描いた絵が任天堂サイドとしてはそぐわないものであったらしく、時々削除されてしまうことがあった。解像度が低いモノクロの絵とはいえ、1枚描くのに1時間弱かかったものが削除されてしまうと結構ヘコむ。しかし任天堂様の場所に「投稿させていただいている」立場としては文句を言うことも出来ない。

そんな事があってフラストレーションが溜まっていたのと、WiiUのモノクロかつドットしか打てない貧弱なグラフィックエディタに限界を感じていて、本格的なデジタルイラストが描きたいという気持ちが日々高まり、専用の機材を購入する決意を固めた。
デジタルイラストを始めようとするにあたり、検討したのは主に以下の3機種。

Wacom Cintiq
VAIO Z Canvas
Microsoft Surface

絵描き用として鉄板なのはWacomであろう。プロでもアマチュアでも利用者が多い定番である。
私も当然第一の選択肢として検討していたのだが、いざ店頭で試用してみると何だかイマイチだと感じた。なんかモニタの発色があまりきれいじゃないし、描いたときのカーソルがペンの位置とずれてるし。
もしかしたら、アキバのヨドバシに設置されていたデモ機のコンディションが悪かったのかもしれないけれど、購入意欲が大幅に薄れた。

第二の選択肢として、VAIO Z Canvasを同じくアキバのヨドバシで試用した。こちらはモニタの発色は段違いでキレイだし、ペンの描き心地も悪くない。何よりCLIP STUDIOがプリインストールされていて、絵描き用のPCとしてチューニングされていることに安心感があった。

第三の選択肢としてのSurfaceは、PCとしての性能自体は悪くないのかもしれないが、(当時は)絵描き用のPCとしての性能が未知数であったため決断できなかった。

以上を踏まえた上で、「絵を描きたいけれど普通のノートPCとしても使いたい。Visual StudioやUnityなども活用したい」と考えた結果、VAIO Z Canvasを購入した。
松竹梅と3モデルあるうちの竹モデル。35万円(当時の価格)という値段は気軽には買えないけれど、安物を買って後悔するのは避けたかったので思い切って購入した。

 VAIO Z Canvasの使い勝手に関しては、いずれ気が向いたら別途書くかもしれないが、結論から言うと練習した結果何とか絵がかけるようにはなったが、使う上で大きな罠がいくつかあって、使いこなすことが出来るようになるまでには多大な苦労を要した
VAIO Z Canvasを購入したのが去年の7月、それから約一月かけて1枚の絵を仕上げたが、その作業があまりに辛すぎて一旦挫折。その後VAIOの設定を変更したり、色々調査してまともに使えるように設定し、2枚めの絵を仕上げることが出来たのが今年の5月。
それ以降は数日に1枚ペースで絵を完成させることが出来るようになったが、そこに至るまでには本当に苦労の連続だった。

ちなみにこちらが、初めて描いた絵(左)と一番最近描いた絵(右)である。
最初は最低限のツールしか使っていなかったけれど、筆ツールやベクターレイヤー、色トレスなどの使い方を覚えつつある。まだ拙いけれど、この歳になって新しいことを覚えるのは楽しい。

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下手ながらもデジタルイラストを描けるようになるまでに、私がやったことは主に以下の通り。

VAIO Z Canvasのカスタマイズ

これは説明すると長くなるので、別の機会に書く。

・タッチパネルで線画を描くのに慣れる

PCでいきなり描こうとしても、なかなか思い通りの線が引けなかった。そもそも私は絵を描くこと自体が久しぶりだったので、紙に鉛筆でひたすら絵を描いた。そのおかげか、タッチパネルでもある程度意図した絵が描けるようになった。

・完成した絵をSNSに投稿する

絵を描くモチベーションを上げるには、やはり他人に見せてフィードバックをもらうのが一番手っ取り早い。Pixivに投稿したところ、拙いながらもブックマークしてもらったりコメントをもらったりして、また絵を描きたいという気持ちに繋がった。
Pixivというとプロ級の腕前の絵師が使っているという印象があったけれど、実際に見てみるとそんなに上手ではない(失礼)人でも絵を投稿していて、そんな人達でも同じ趣味を持つ同士で交流していて、皆さんとても楽しんでいるように見えて素晴らしい。
また、Pixivは思っていた以上に海外で浸透していて、スプラトゥーンのような海外でも知名度がある絵を描くと、海外の人から「This is hot!」みたいなコメントがあったりする。
「hot」の意味は沢山あるので解釈に悩んだのだけれど、どうやらエロいという意味らしい。

・絵の描き方の本を買う

一口にデジタルイラストと言っても、方法が人それぞれで選択肢が多すぎて、初心者としては非常に混乱してしまった。
CLIP STUDIOの場合、公式サイトの解説がかなり充実しているので、まずはここを参考に練習した。
次のステップに進むにあたり、何冊か本を買ったのだけれど、やはり千差万別でどれを参考にしたら良いか非常に悩む。
そんな中で、個人的に参考になった本を紹介する。

表現したい世界を描く!  CLIP STUDIO PAINT PRO イラストレーションテクニック〈烏羽 雨、Mika Pikazo、もくり〉

表現したい世界を描く! CLIP STUDIO PAINT PRO イラストレーションテクニック〈烏羽 雨、Mika Pikazo、もくり〉

 

 この本で紹介されている作例は3つのみだが、その分工程が丁寧に紹介されていて、初心者には非常に参考になる。
個人的に一番参考になったのは、Mika Pkazo氏の作例で、私が今主に使っているのもこちらを元にした水多めの筆ツールである。

デジタルイラストの「塗り」事典 CLIP STUDIO PAINT PROで描く!  多彩な描画のテクニック56 (デジタルイラスト描き方事典)

デジタルイラストの「塗り」事典 CLIP STUDIO PAINT PROで描く! 多彩な描画のテクニック56 (デジタルイラスト描き方事典)

  • 作者: NextCreator編集部,こいつ,東雲ハル,人米,まつゆき杏,Shionty,おーじ茶,おぎのひとし,出水ぽすか,阿桜,be,ゾウノセ
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016/07/16
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 デジタルイラストにおいて、着色は非常に重要である。この本では、アニメ塗り、水彩塗り、発光塗りなど、様々な手法が紹介されている。自分の好みに合ったものを選ぶことができる。

 この手の萌え絵に特化した教本はたくさん出版されているが、中には粗悪なものも多い。ついタイトルのキャッチーさにつられて「おっぱいの描き方」という本を買ってしまったが、この本は薄っぺらくて作例も質・量ともに不足で非常に残念な本だった。
そんな中では、この本は絵のクオリティが高く、内容がしっかりしている良書だと感じた。説明も具体的で、「タラコを二房並べたような」みたいな解説はとてもわかり易い(笑)。

・デッサン用人形を買う

 このフィギュアは一時期品薄気味だったが、最近では比較的あちこちで売っているのを見かけるようになった。色々なポーズを付けることが出来て便利。2体買ったので人物同士の絡みの参考にもなる。身長が異なる別バージョンがあればもっと良かったのだけれど。

・デッサン会に参加する
以前書いたエントリー参照。こちらで指導していただいた先生いわく、「デッサンをするときは、普段の自分の作風で描かずに、とにかく忠実に模写すること。デッサンを練習すれば、いずれ自分の絵にも反映される」との事で、最初に引用したブログとほぼ同じことをおっしゃっていた。

…まぁとにかく、初心者の自分はひたすら練習あるのみ。