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絵の素人がVAIO Z Canvasを購入してデジタルイラストを描けるようになるまで

イラスト

VAIO Z Canvasを購入して1年以上。今更ではあるが、使用した感想などを述べたい。
前回のエントリにも書いたが、私がこの機種を選んだ最大の目的は、液晶タブレットでデジタルイラストを描きたかったからである。
参考までに、私自身のスペックは以下の通り。

・コンピュータ使用歴(≒プログラミング歴)約35年
・絵描きとしての経歴:子供の頃少しだけ描いていたが、20年以上ブランクがあり実質素人
・デジタルイラスト歴:ドット絵なら少々。過去に板タブを買ったことはあるが、全く使いこなせなかった

いくつかの選択肢からVAIO Z Canvasを選んだ理由は以前のエントリに書いたが、当時はまだ「iPad Pro+Apple Pencil」は発売されていなかったし、近年ではmatebookなど安価なペンタブレットなんかもあるので、今なら別の選択をしていた可能性もある…のだけれど。


まず最初に、VAIO Z Canvasを約1年4ヶ月ほど試用した率直な感想を述べておく。

個人的に主な購入動機であった「デジタルイラストを描けるようになりたい。かつ、VisualStudio等の開発環境もひととおりインストールして、普通のノートPCとしても活用したい」は、ひととおり達成することが出来た。

なので概ね満足はしているが、そこに至るまでに色々苦労したし、ハードの性能的に致命的な欠点があるため、完全には満足していない。

以降、VAIO Z Canvasを買いたいと思っている人のために、個人的にハマったポイントについて説明する。

注文~購入まで

今ではAmazonでより安く買えるようだが、私の場合は当時直販サイトでしか購入する手段がなかったので、そこで注文した。
当時の購入価格は約35万円。今ならAmazonでより安く買えるようだ。

 

 
オプションとして、液晶保護シートの貼り付けとCLIP STUDIOのプリインストールを選択した。このオプションはいずれも絵描き用のPCとして使いたいのならばオススメである。
注文したPCが届くまでwktkしながら待つ日々、そしてやっとVAIOが手元に届いて開封するまでの時間はとても幸せであった…。

初期設定での苦労

早速プリインストールされたCLIP STUDIOを起動してみる。当時はまだ基本機能を知らなかったが、ペンでなぞったとおりの絵が描けることに感動する。
やや話がそれるが、私は昔からパソコンで絵が描けたら楽しいだろうなぁ…という漠然とした希望を持っていて、過去に何度か板タブレットやスキャナを買ったことがあったのだけれど、いずれも使いこなすことは出来ずに粗大ごみと化した。今思うと、これらは全て典型的な安物買いの銭失いであった。世の中には板タブレットで絵を描いている人もいるけれど、これを使いこなすためにはかなりの時間と労力を必要とするんじゃないかと個人的には思う。そんな労力と時間をお金で買うことが出来ると考えると、いきなり液晶タブレットを買ってしまうのもアリなんじゃないかと思う。
なお、VAIO Z Canvasに関して言えば、液晶の美しさ、ペンと実際の座標とのズレがほとんど無いという点においては非常に優秀である。カタログスペック上ではWACOMタブレットのほうが高いらしいが、私自身の感想としては(VAIOしか使ったことがないからかも知れないけれど)描き心地に関しては不満はなかった…のだけれど。

最初の挫折

なにぶん液晶タブレットで絵を描くことに関しては全くの素人なので、何か少しでもイレギュラーなことがあると、そこで作業が止まってしまう。個人的には、以下が大きな障害になった。

1)絵を描いている途中、いきなりMicrosoft OneNoteが勝手に起動する
2)同じく絵を描いている途中、全てのウインドウが勝手に最小化されてしまう
3)同じく絵を描いている途中、CLIP STUDIOが一時的にフリーズする。タッチパネルを色々触ると復帰するが、以降タッチパネルを指でピンチする動作が効かなくなる。

これらが発生する原因として、描いている途中でタッチパネルのどこかに無意識に触れてしまったことによる誤動作の可能性をまず最初に考えた。手袋を付けてみたりもしたのだが、全く改善しなかった。

※ちなみに、VAIOはボタン操作で指のタッチだけをOFFにする機能もあるのだけれど、指でのピンチ動作は多用するのでこれはなるべく使いたくない。

このうち、現象1についてはTwitterで愚痴ったところ、親切な人が答えを教えてくれた。

 教えていただいたとおりに設定したところ、OneNote起動の誤爆は発生しなくなり、心の底から感謝した。
しかし、この方は2の現象は経験していないとおっしゃる。私の環境下では1日に何度も発生していて、ストレスが極限に達していた。原因を探るために注意深く自分の手の動きを観察し、原因を特定するまでに長い時間と心理的苦労を味わった(上記のツイートをした時点では解明していたのだけれど)。おそらくこのあたりが、35万円もの大枚をはたいてVAIOを購入したにもかかわらず最も後悔していた時期だったと思う。

そんな辛酸をなめる体験をした結果、やっと判明した現象2の原因とは…。

皆さんにおたずねしたいのだけれど、タスクバーの右端にあるこちらの長方形の存在をご存知だろうか。

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Windows10ではだいぶ目立たないけれど、Windows7/8ならばもう少しだけ大きくはっきりと表示されているはず。この長方形をクリックすると、全てのウインドウが最小化されてしまうという誰が得するのか分からない謎挙動が昔から存在する
つまり、右手でペンを持って絵を描いている途中、手の一部が液晶の右下に当たることがあり、その度にこのクソボタンに触れてウインドウが全部最小化されているというオチであった。
分かってしまえば「なぁんだ」と思うかもしれないが、個人的にはこの真実に気づくまでには長い時間と心理的苦労を味わったことをあらためて主張しておきたい。
※ちなみに、前述のTwitterの親切な人がこの現象を経験していなかったのは、その方がたまたまタスクバーを左に設置していたからというオチであった。

さて、原因は分かったところで、どうやって回避すべきかを考えた。
まず最初に思いついたのは、タスクバーの位置を左側面に変更することにより、ウインドウを最小化するクソボタンを左下側に移動することであった。根本的な解決ではないけれど、誤爆率は減るだろう。
しかし実行してみたら、同じMicrosoftアカウントでログインしている全てのPCのタスクバーの位置がいっせいに変更されてしまうという罠が発動した。位置を変更したいのはVAIOだけなのに、何という余計なお世話だろう!
Windowsの粋なはからいに対して大いにキレた後、根本的な原因となっているクソボタンを消去する方法を探すことにした。…が、どんな単語でぐぐってよいのかも分からず、様々な単語で英語のサイトなどもひととおり見てまわった結果、やっと正解にたどり着いた。

forest.watch.impress.co.jpこのソフトをインストールすることにより、クソボタンを消去することに成功した。
ここに至るまでに、長い時間と心理的苦労を味わったことを(しつこいけれど)再度主張しておきたい。個人的には、VAIO Z Canvasを使用する上で、このソフトのインストールは事実上必須だと思う。
※余談だが、このソフトがWindows10に対応するまでにしばらくタイムラグがあり、その間VAIOのOSをWindows10にアップグレード出来なかった時期があった。

こうした苦労を経て、やっと絵を描いてる最中での誤爆は減り(ゼロではない)、そこそこ快適に絵が描けるようになった。
ちなみに、現象3については未だに原因は分からないし、未だに1日1回以上の割合で発生している。ただ、これに関してはCLIP STUDIOの不具合である可能性が高いような気がする。

以上、やっとVAIO Z Canvasを最低限実用レベルで使えるレベルに達するまでの長い道のりについて書いた。
ここまでの原因は主にWindowsの仕様によるものであって、最初に述べたVAIO Z Canvasの致命的な欠点はまた別にある。
文章が長くなってしまったので、その欠点に関しては後日別のエントリで書く予定。

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