mixiとかいうゾンビSNS

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若い人は知らないかもしれないが、かつてmixiというSNSがあって、一時期結構なシェアを握っていたことがあった。
まぁ実は今でもかろうじて存在しているのだけれど、以前ほどの勢いはない。株式上場したせいで自身の実力以上にシェアを拡大しようと無理をしたのかどうかはわからないが、当時の利用者にとって改悪でしか無い仕様変更を繰り返して炎上していたが、近年では炎上すらせずすっかり燃えカスと化していた。
※昨今では、Twitterの迷走ぶりがかつてのmixiを連想させて心配である。貧すれば鈍するの典型という印象。
今のmixiには「驕れる者久しからず」という言葉がぴったり当てはまると、個人的には思う。

そんな燃えカスだったはずのmixiが、久しぶりに燃え尽きる寸前のロウソクの如き輝きを発した。

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あらかじめ言っておくと、個人的には自分の過去の日記を見たり見られたりすること自体は、実はそんなに嫌ではない。
10年以上前に書いた日記はそもそも書いた記憶自体が全く無くて、かつて自分はこんな事を思っていたのか…と、懐かしい気持ちになった。
そもそも私にとって、たかが10年前の日記など黒歴史でもなんでもない。真の黒歴史は、以前にも書いたけれど25年以上前に書いたセガの同人誌だったりする。

そんな私でさえも今回のmixiの企画が腹立たしいと思うのは、「黒歴史」「やばい」「友達に通報する」などの、あからさまに利用者をバカにするようなキーワードが並んでいたからである。

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たとえ昔に書かれたものであったとしても、自分が書いた日記を茶化されたら気分を害するだろうという、その程度の想像すらmixiの運営スタッフには出来ないのだろうか。もしそうだとしたら、控えめに言ったとしてもサイコパスだと思われても仕方あるまい。
この文言を考えた人間は、おそらく自分で日記を書いたことがないことはもちろん、あらゆるクリエイティブな作業をしたことは一切なく、入社面接ではひたすらハキハキと受け答えしてコミュニケーション能力だけは高いと判断された典型的なウェーイ系脳筋なんだろうなぁというところまで想像できてしまう。
※あくまで個人の感想です

そもそも、mixiの日記はUIがクソなまま放置されているせいで、自分で書いた過去の日記を見返すのがとても難しい。そんな仕様だからこそ、10年前の日記を表示するだけの単純な機能ですら特長としてアピール出来てしまうのだ。なんという逆転の発想だろう。まともに実装された日記もしくはブログならば、そもそもこんな企画自体成り立たない。

今回に限ったことではないのだが、そもそもmixiの運営は自分のサービスを使っているユーザーや、そのユーザーが書いた日記をただのゴミとしか思っていない。以前からmixiを使っていた人は当然それを理解しているだろうから、今更何も思うことはないだろう。

かつて足あと機能を廃止し、その後復活しつつ自分の足跡を消せるとかいう謎機能を追加するたびに炎上するなど、過去にもmixiはさんざん迷走していたし、それも凋落の一因ではないかと思うけれど、個人的にはユーザーが書いた日記を運営サイドが軽視しているのが一番腹立たしい。

2011年の公認有名人アカウントの終了が、その最たる事例だと思う。
かつてのmixiには公認アカウントという制度があり、公認された有名人はマイミクの上限が撤廃され、ファンが有名人とマイミクになることが出来た。今なら有名な芸能人ならTwitterのフォロワー3桁万人というのも珍しくないけれど、当時のmixiの通常のユーザーのマイミク上限は1000人だったので、公認アカウントというシステムは画期的だった。
しかし当時株価の上昇を焦っていたmixi運営は、mixiページ(笑)というフェイスブックのパクリ機能を実装し、代わりに公認アカウントを廃止するという暴挙に出た。有名人は今後はmixiページに移行して情報発信しろよwwwという、(当時はまだかろうじて王様だった)mixi運営ならではの殿様運営。

news.ameba.jp

この施策によって、具体的に何が起こったのか。
公認アカウント制度が出来るよりも前から、一部の有名人はmixiをプライベートで利用していて、個人で書いた日記や撮影した写真を投稿していた。
そんな有名人たちに対し、mixi側から公認アカウントにすると打診があり、承認したら突然のmixiページ(笑)への移行命令と既存アカウントの強制。それまで投稿していたプライベートな文章や写真など、全てが強制削除された。

そもそも運営サイドから公認アカウントにしろと言ってきたのに、勝手に削除とかおかしくね?
これはSNSを運営する上で、未来永劫語り継がれるべきバッドノウハウだと思う。

※このあたりの話は、実際にアカウントを削除された有名人本人から直接聞いた

今回の黒歴史晒しという愚策によって、「mixiは休眠ユーザーを自身の意志で退会させたかったのではないか」という陰謀論もあるようだけれど、個人的にはそうは思わない。
前述のとおり、mixiの運営は自身のユーザーや日記などのコンテンツについて、何の価値もないゴミとしか思っていないので、削除しようと思えば自分の意志でいつでも予告なしに行っても全く不思議ではない。
個人的な印象としては、mixiSNSとしての寿命はとっくの昔に過ぎているにもかかわらず、何かの呪いにかかった結果自分の意思に反して不死の肉体を得てしまい、自らを終わらせたくて自身に火を放っているのに生き残ってしまっているゾンビのようだ。個人的には「…シテ…コロシテ…」みたいな断末魔を発している怪物のように見えるが、運営サイドにはそういう自覚はなく、もしかしたら高層ビルで黒猫を撫でながらワインを飲みつつ優雅な運営開発を行っているのかもしれない。まぁどちらにせよ、私の知るところではない。

私自身は、元々mixiをあまり使っていなかったこともあって、今回のことで退会する決心がついた。mixiを通じて出会えた人もいたし、私が立ち上げた「さよなら絶望先生」コミュニティは参加者が5桁にも達したりしたので未練はなくもないが、もはや利用するメリットが感じられない。

 (追記)

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motekin.hatenablog.com