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泥棒が泥棒をディスる資格はない #gigazine

ゲーム

お前が言うなよGIGAZINE」と思ったのは私だけではあるまい。

GIGAZINEは過去に色々やらかしてはいるが、基本的に著作権侵害親告罪であり、無関係な他人が言及する権利はないことは理解しているし、だからこそ普段は語ることを意図的に避けている。仮に糾弾しても私自身には何のメリットもないしね。
しかしながら、それでも言わずにはいられないこともある。

事情を知らない人にはいまいちピンとこないかもしれないが、個人的にはここ数年来見た中では究極に胸糞悪い悪意であり、たかが目先の小銭稼ぎのためだけにここまで卑しくなれてしまう人間がいることに悪い意味で感心してしまった。
具体的にどれほどの悪事だったのか、具体的に説明していきたい。

まず、「CEDEC」というイベントについて説明する。年に一回開催されている日本国内最大のゲーム開発者向け技術交流会である。ゲームを中心とするコンピュータエンターテインメント開発に携わる人達が、自分が得た知見を公開することにより、業界全体の技術向上を目的としているカンファレンスである。
CEDECは営利目的ではなく、基本的に全て参加者の善意によって成り立っている。まず講演を行う登壇者は(一部の招待者を除き)ノーギャラである。講演したいと思った人が自らの意志で立候補し、そこで選ばれた上で資料作成や事前の準備など行う。多大な努力を一切の見返りなく行っている。
実は私自身もこの事件があった2012年に講演者として登壇したのだが(※注)、実際にかなりの労力を費やしている。職場および夏休みの帰省中にトータル数十時間かけてPowerpointで資料を作成し、社内で事前に何度か練習を行い、それを社内の参加者に見てもらいチェックして修正。トータルするとかなりの人数の時間と労力を消費しており、会社的にもかなりのコストとなっているはずである。
これだけのことを利益に関係なく行おうと思う目的は、ひとえにゲーム業界全体に貢献したいと思う気持ちが全てである。

そういう趣旨のイベントであるため、参加者や取材する人たちにもある程度の節度が求められる。まぁ節度と言ってもそんな大したものではなく、人間として最低限の常識を備えていれば普通に理解可能なもので、私が過去に見た限りではほとんど遵守されている。
取材に関しても同様に、それほど厳しい制約があるわけではない。しかしそんな最低限の常識的な禁止事項すら守らないクズのような行為を犯したのがGIGAZINEであった。具体的には以下の2点。

(1)講演内容の全文書き起こし
(2)公開を禁止されている資料を無断で公開

まず1に関しては、全ての講演を全文公開されてしまうと、そもそも会場に足を運ぶ意味自体がなくなってしまう。
CEDECを受講するためには参加費を払う必要があるが、他の同種のカンファレンス(GDC等)に比べると圧倒的に安い。前述の通り営利目的ではなく、登壇者へのギャラもないため、本当に最低限の費用で運営されている。
そんな状況下で講演を全文公開されてしまったら、CEDECの開催自体が不可能になってしまうことにもなりかねない。

そして2に関しては、講演資料を公開してもいいか否かは、講演する側に決める権利がある。具体的に今回問題となった講演はこちらである。
(※検索するとGIGAZINEの方がトップになってしまうため、合法な取材の方を紹介する)

www.4gamer.net

この講演では資料は非公開で、講演中の撮影も禁止されていた。禁止の理由としては、おそらくプリキュアを使うにあたって権利的に配慮したからであろう。プリキュアというキャラクターに関しては営利目的で作られたIPであり、使用するためには本来ならば相応の対価を支払われるのが当然である。

(※上記のレポートでも、プリキュアの画像が含まれるスライドは公開されていない)

しかし今回の講演に関しては、繰り返し述べるが営利目的ではない。講演してくれた人を含めて利益は一切発生せず、逆に何か問題が起こったら責任を問われるかもしれないというリスクしか無い。そんな状況下で、自分たちが長年かけて培ってきたノウハウを無償で公開してくれた登壇者の方々には感謝しか無い。
そんな気持ちを一切無視して、GIGAZINEは講演の全文書き起こしと資料の写真を公開するという暴挙に出た。
今回この講演をしてくれた人たちがゲーム業界外の人たちであるということが、個人的には本当に申し訳ないし失礼だし腹立たしいと思う。我々としては自分の業界以外の人の知見を得ることが出来る重要な機会であったにもかかわらず、こういうモラルを守らない行為が行われてしまえば、今後講演をしてもらえなくなってしまい、結果大きな損失となってしまう。

さて、このGIGAZINEの無法行為に関して、当然運営側は抗議したのだが、それを聞いた上でGIGAZINEはどうしたか。
GIGAZINEは抗議を完全に無視し、翌日も全文書き起こしと講演資料の公開を続けた。しかも「CEDEC」という取材元の名前すら削除するという、より最悪な形で。

これほど強烈でゲスな悪意を、私はここ数年来他に見たことがない。
私自身の感覚としては、「人里離れた楽園で妖精たちが裸で水浴びをしていたところに男たちがずけずけと土足で入ってきて写真を撮りまくり、それに抗議したら逆ギレして妖精たちをレイプした」ぐらいの大罪だと思っている。
ゲーム業界に従事する人間にとって、業界全体が技術向上するための場の存続を危険にさらしたのであるから、GIGAZINEはゲーム業界全体にとって敵であると断言しても過言ではない。

そんなGIGAZINEの極悪記事は、未だに削除されること無く残ったままとなっている(あえてリンクは貼らない)。その状態のまま、他者のことを泥棒呼ばわりする記事を書くGIGAZINEは、おそらく人間としての最低限の常識や良心などを持っておらず、もはや私が想像する人間とは全く別の何かなのかも知れない。脳だけ培養液に浮いているみたいな何かを想像する。人間として、ここまで堕ちたくはないものである。

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以下余談。

kyoumoe.hatenablog.com

この方もおっしゃる通り、どんなに批判しても数字が伴わなければ何の意味もない。
だから普段は批判的な記事は書きたいと思わない(そもそも書いても何のメリットもない)んだけど、おそらく今書かないと今後一生書く機会もないだろうと思い、あえて数時間を費やしてこんな記事を書いてしまった。
私が書いているブログ自体、アクセス数が一日あたり2桁なんで、本当に誰も読んでいない…はずだったのだが、一昨日ぐらいから急にアクセスが増えた(といっても3桁だけど)。何事かと思ったら、前回書いたmixiについてのエントリが、こともあろうにGIGAZINEにリンクされていた。
…なんという偶然。ついでにこの記事もリンクしていただきたいものである(笑)。

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(※注)私の顔写真が載っていて恥ずかしいので、あえてリンクは貼らない。

お前らブコメとかでリンク貼るなよ、絶対だぞ!(ダチョウ倶楽部的な振りではない)